おおゴルゴ、貴方は豹のよう! 

 独断と偏見によると、押井守ないし黒澤明の作品から引用するだけで会話が成立する人間が、日本にはそれぞれ一万人くらいいる。

 なんという素晴らしい武辺者だろう。

 コアでディープという事ではおっつかっつだけれど、ゴルゴ13の引用だけで会話が成立する人間は、恐らく日本で千人くらいだろう。

 なんという素晴らしい――おや、こんな夜中に来客か? おいおいディズニーじゃあるまいに。





 まあ、ゴルゴのファンって沢山いるけど分かりにくいよなあ、と思っただけの話なのだが、一応ゴルゴだけで引用会話が出来る友人――師匠のO山という――のことを思い出し、上記にいたる。まあ漫画の引用で話すのもそうムズかしい話じゃない、ジョジョとか三国志なら結構日常的にやってる人は沢山いると思う。

 だけど、ゴルゴでそんな真似してる奴はなかなか見ないな、というね。――というか、そもそも下地とするべき情報量が余りにも大きすぎるし、また現実の話と絡んでくるから、日常のびじねす話との合間にゴルゴの引用を仕込まれた日には完璧なチャフとして機能してしまう。「なかなか見ない」のではなく「見てても見えない」可能性のが高い気がしてきた。

 ああまったく自分でなんともどうにもならん考えをコネているッ。

 ともかくアニメになったゴルゴは『反逆のルルーシュR2』の次くらいに興味を持って見ているので、是非社会現象になるくらいのシロモンになって頂きたい。

 この調子で「お嬢さん、私と一緒に超一流のテクニックを鑑賞しませんか?」とかいう台詞が夜王に出てくるくらいになってくれれば実に喜ばしい。

ところでゴルゴ13公式サイトを探していたら、やたらと剣呑な防犯グッズを見つけたがどうよ?
http://www.yupiteru.co.jp/products/security/grgo/