スーパー超人大戦

「おとぎ話の神様がいる。そいつは俺の目の前にいる」
 エースコンバット風におっぱじめるならこんな感じになるんじゃなかろかなー、などと呟きつつ部屋をうろつく。今度遊ぶことになっている、LV35のキャラをつくるために。LV35――つまりゲーム中の用語で言うトコロのアインへリアルだ。作りはじめてすぐわかったが、LV35つうのは実にとんでもないのな。普段アルシャードffを遊ぶのは、大抵マックスで10LVくらいな私にはちいと余りあるぞ、こりゃ。想像してみて欲しいが、今の私は500万渡されて好きに使える中学生みたいな気分だぜいい年こいて。それっくらい強いぞがっはっは。あー、アレだ。オルランドゥ・シドルファスを主人公にしてしかも「強くてニューゲーム」モードって感じな。
 ま、そんな訳で超PCを作ろうと考えたのは良いが、なかなかイメージが固まらんのでネタを物色してるんよ。出てきたのは……ふむ、一夢庵風流記と、グリュフォンの卵とクトゥルフダークエイジ。アルシャードだよな、でヨルムンガルドのサンプルシナリオ、と。とりあえず振った出自表と境遇表の結果は、呪われし血筋で記憶喪失。ならばこうしてこうして、こんなんでどうよ。
仮PCその1 ヒューゴ・ギヌンガガップ クラス:ブラックマジシャン20ウォーロック15 性別:敢えて言うなら男 年齢:不明 瞳の色:時間 髪の色:ずっと見てると正気を失う 肌の色:色彩そのもの シャードの形状:時空 シャードの色:宇宙 シャードの場所:世界 「君は誰だっけ? 待ってくれ、今わかるから」
 :エントロピーという概念そのもの。自身のために世界は崩壊を運命づけられているという事実に耐えるため、意図的に記憶という力を消している。代わりにシャードを記録装置にし、自分の必要な知識・記憶はそのたびごとにシャードから得ている。言ってみれば、瞬間ごとの意思だけが彼の魂だ。
仮PCその2 柳生慶次郎信長 (やぎゅう けいじろう のぶなが)クラス:スカウト10サムライ10アインヘリヤル15 性別:女 年齢:17 瞳の色:金 髪の色:鴉の濡羽色 肌の色:淡黄色 シャードの形状:日本刀 シャードの色:隕鉄 シャードの場所:刀身 「どうした神様、悩み事かい? 一つアタシに聞かせてごらんよ」
 :家名を途絶えさせるという金の瞳を持って産まれたために捨てられ、自分の親の顔さえ憶えていない。その悲しみを振りきる勢いで剣に打ちこみ、柳生の奥義「まろばし」に到達した。ゆえにその踏みこみは光速で、斬撃の重さはビッグバン。心眼で超・高次元を見通し、縮地で時空を飛び回る。剣においては神の域に至ったが、目的はいつか自分の両親に会うことだ。
仮PCその3 アラン・スミシー クラス:ファイター10エージェント10バトルマスター15 性別:男 年齢:不明 瞳の色:青 髪の色:ブロンド 肌の色:褐色 「0.38フェムト秒遅い! 私を誰だと思っている!」
 :経歴一切不明、拳を用いて戦うGM社:機械化企業戦士の一人。あらゆる未知の技術が彼の義体では何故か問題なく動くために、最前線で働く身にも関わらず機密技術が投入されている。天も次元も突破する空手の奥義は社長の承認なしには繰り出せないほど。その実体は戯れに創られ、任務中に死んだアルフレッド枢機卿エイリアス。時折、神代の記憶がフラッシュバックするお年頃。

 うむ、これはひどい。ではGMの意見を待つとしよう。

アルシャードff (ログインテーブルトークRPG)

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一夢庵風流記 (集英社文庫)

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グリュフォンの卵 (ハヤカワ文庫SF)

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クトゥルフ・ダークエイジ (Role & Roll RPG)

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